【江東区で複層ペアガラスの修理・交換事例】
「ベランダ側の大きな複層ペアガラスが自然に割れてしまったので、対応してくださるガラス屋さんを探しています」とのご相談からでした。」取り急ぎ現場へ下見に伺うと「気が付いたらひび割れていて何で割れたのかさっぱりわかりません。こんなことってあるのでしょうか?」と奥様。さらにお話を聞くと、だんだん割れた理由がガラス屋的に明らかになってきました。
割れた原因
江東区のマンションのお部屋の家具などの配置を見て、ガラス屋的にはおおよそ想像がついておりました。ひび割れた複層ペアガラスの至近にソファーが配置されていて、丁度朝日と西日が当たる角度でした。
*ガラス屋から奥様のやりとり*
私「いつもソファーはこちらに配置されていますか?」
奥様「はい、いつもここにあります。あっ、最近まで日焼け防止目的でソファーの後ろの窓にダンボールを被せてました。」
私「ダンボールですか?窓に貼り付けていたのでしょうか?」
奥様「貼り付けてはいませんが、立てかけていました。」
私「それが原因ですね。」
奥様「えっ、ダンボールが???」
私「はい、ダンボールを立てかけていた影響でガラス面の温度が部分上昇して温度差が生じ割れる熱割れという現象です。」
奥様「熱割れ?今どきのガラスが熱の温度差で割れてしまうのですか?」
私「はい、複層ペアガラスは、温度差に弱い性質のガラスで特に大きい面積で分厚いガラスが割れやすい傾向にあります。」
奥様「そうなんですか?私はてっきり子供が何かしでかしたものと思っていました。」
今回の江東区のマンション複層ペアガラスの割れた理由も、いつもの熱割れが原因によるものでした。
再発防止
奥様の言うとおり、最近のガラスがまさか熱による温度差でひび割れるなんて夢にも思わないことでしょう。
しかし、現実にひび割れています。同じ現象が二度と起こらないように再発防止のご案内もいたします。
詳しくは「ガラスの熱割れ」また「熱割れの特徴」そして「熱割れ防止策」をご覧ください。
修理内容
江東区のマンション現場は18階のお部屋でした。海に近いですし高層階でもあるので、とても分厚い複層ペアガラスが採用されておりました。
8ミリ+空気層6ミリ+8ミリ=総厚22ミリで横88cm×縦235cmの大きな複層ペアガラスでした。約83kgという重量のガラスでしたので、4名がかりの作業となりました。
一番つらいのは運搬作業です。指定された駐車場所から建物内へ運搬し、さらにエレベーターで荷揚げしさらにお部屋まで運びます。運搬中は、複層ペアガラスを割らないように、建物内部やお部屋内部を損傷したり汚損したりしないようとても気を遣いながら丁寧に運搬する必要があります。
マンションでなかにはエレベーターで荷揚げできない場合もあり、その場合はレッカー車やゴンドラなどを使用して荷揚げする場合もあります。
あとがき
一般的にマンションは、上に行けばいくほどガラスの厚みが増してゆきます。風圧に耐えられる強度が必要なためです。ただし、前述のとおりエレベーターにも乗らない大きな複層ペアガラスもあるのが実情です。
割れないガラスは存在しませんが、できるだけ情報を共有して熱割れを事前に防ぎたいものです。
事前見積もり依頼時のポイント ガラス修理・交換編