netsuware3画像出典:AGC

基本的に熱割れは、ガラスの日の当たる高温部と周辺の低温部との温度差が著しい場合に起こりやすい現象です。

また、熱応力の大きさは、窓の方位やガラスの品種、ガラスの使われ方によって違いがあるほかにも、日影の状態、カーテンの影響、サッシの取り付け状態、ガラスの大きさにも左右されます。以下に、ガラスの熱割れの主な特徴を示します。

・ガラスの熱割れが発生しやすいのは、冬期の晴れた日の午前中です。特に建物の東南面は日射量が大きくなる一方、サッシ周辺の温度は低下しているので、高温部と低温部の温度差が広がり、熱応力も大きくなります。

・ガラスの熱割れは画像のように、ガラスのエッジから始まり、まずエッジ辺に直角に走り、それから蛇行して割れます。

・ガラスの熱割れは、クラックが1本だけ入る非分岐破壊と、クラックが2本以上入る分岐破壊とがあります。 (右図(a)、(b))非分岐破壊は、一般に、小さな熱応力で熱割れが発生したことを示し、分岐破壊は比較的大きな熱応力で熱割れが発生したことを示します。

網入りガラスの熱割れ

熱割れを起こしやすいガラス種類は、『網入りガラス・線入りガラス・熱吸収ガラス・複層ペアガラス・Low-Eガラス』などです。

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