【東京都北区のガラス修理・交換事例】

「一週間前に亀裂が入り放置したら、いつの間にかひびが伸びているから早めに取り替えてくれるガラス屋さんを探していた」というご依頼でした。

東京北区の線入りガラス割れ

割れた原因

現場に伺ってみると、線入りワイヤガラスにクラックが入っていました。
よく見ると「パテ施工」といって網入りや線入りガラスとサッシを止める施工方法で、昔はたくさんあったガラス屋さん泣かせの施工方法です。
簡単に説明しますと、セメント(モルタル)みたいに硬化するもので剥離がとても大変です(涙)
また、固まり過ぎてしまうため、柔軟性がなく振動や歪みが生じるとそのエネルギーがガラスに伝わってしまい割れることがとても多い納め方です。
一時期スチールサッシやスチールドアをはじめ、アルミサッシや木製建具に持ちいられた施工方法です。

パテの剥離作業

ますは古いパテの剥離作業です。剥離というより「ハツリ」に近い感じです。
今回のアルミサッシのパテ施工もノミやマイナスドライバーをハンマーで叩いて徐々に剥離します。
ガラス屋の立場ではここまでが本当に苦労します。
次に割れたガラスを抜き取ります。抜き取った後も若干パテが残っているので剥離の最終仕上げを行います。
支障のないレベルに剥離が終わると、ようやく新しいガラスを組み込みます。
組み込んだガラスをサッシ枠にセットして、サッシの稼働や建付けを調整したら最後はコーキング(ゴム状に硬化する接着剤)施工です。

改善策

パテを剥離してコーキング施工にやり直せば柔軟性ができ振動や歪みに耐えられるようになります。
ただし、割れていないガラスの作業は、パテを剥離する際に割ってしまうことが多々あります。
他のお部屋の窓も同じ施工方法でしたが、お客様とガラス屋の私が協議し「割れてからの交換」ということになりました。

どうしても心配な場合は、飛散防止フィルムを貼ることをおススメします。
今回は、危険な箇所(道路や敷地内に面した窓)には、飛散り防止対策として飛散防止フィルムを貼りました。
ちなみにフィルム貼りもガラス店には珍しい自社施工です。

あとがき

時代背景と技術革新によってガラスの施工方法も様変わりしております。
昔は良かった方法が現代では否定されることもしばしば。
変わるのは施工方法だけではなく、ガラス屋の立場としても進化を遂げる必要があると思います。
今も昔もただの修理ではなく、将来を見据えた修理が求められる今日です。

事前見積もり依頼時のポイント ガラス修理・交換編


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